
2026年6月1日、岩手大学は第77回目の開学記念日を迎えます。人にたとえれば喜寿にあたるこの節目の年を迎え、本学の歩んできた長い歴史を心から喜ばしく思います。
昭和24年に創立した新制岩手大学は、学芸学部、工学部、農学部の3学部から歩みを始めました。学生定員は1学年780名、教員数は200名弱という規模での出発でしたが、その後、地域社会の期待と時代の要請に応えながら発展を続け、現在では人文社会科学部、教育学部、理工学部、農学部、獣医学部の5学部を擁し、学生定員は1学年1,030名、教員数も400名近くに達する大学へと成長しています。これもひとえに、地域の皆様をはじめとする多くの方々の温かいご支援に支えられてきたものです。
今日、日本社会は急速な少子化と地方人口減少という大きな課題に直面しています。大学進学期にあたる18歳人口の減少も避けられない状況です。このような環境の中、岩手大学は、地域社会が抱える課題の解決を重視し、地域に根差した教育?研究に取り組んでいます。行政や地域企業と連携し、学生が地域の魅力や強みを学びながら、地域社会の未来を支える人材へと成長する教育を進めています。
本学は、確かな教育力と高い研究力を基盤に、社会と世界に開かれた「知の拠点」となることを目指しています。「地域と世界をつなぐハブ」として、「より良い未来の創造」と「新たな価値の共創」を牽引する地域先導大学として、その成果を地域へ、さらには世界へと積極的に還元してまいります。
また、本学は3年後の2029年に創立80周年という大きな節目を迎えます。これを記念し、特設サイトの開設やホームカミングデイの開催を行ってまいりました。今後はこれに加えて、大学内コワーキングスペース「イーハトーヴ協創ラボ」の整備や中央食堂のリニューアルなど、教育?研究環境のさらなる充実を図る予定です。
先人たちが築いてきた歴史と伝統を確かに受け継ぎながら、常に新たな教育と研究に挑戦し、地域と共に歩む岩手大学であり続けたいと考えています。今後とも、本学の取り組みに対し、変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
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山本 欣郎
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